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和歌山でドキュメンタリー映画「1/10Fukushimaをきいてみる」上映 古波津監督の登壇も

上映会を呼び掛ける実行委員長の勝山陽太さん

上映会を呼び掛ける実行委員長の勝山陽太さん

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 ドキュメンタリー映画「1/10Fukushima(じゅうぶんのいちふくしま)をきいてみる」の上映会が5月25日に和歌山市の「麦の郷」(和歌山市岩橋)、26日に紀の川市の山崎邸「ハートフルハウス創」(紀の川市粉河)で開催される。

映画のワンシーン。聞き手の佐藤みゆきさん

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 同作品は、10年かけて福島県内の変化を記録するプロジェクトで、2013年から年1本ずつ制作。福島県出身の女優・佐藤みゆきさんが聞き手となり、福島で暮らす人々にインタビューし、暮らしや思いなどを会話形式で伝える。福島の現状を伝え、「本当の復興とは何か」を考えることをテーマにする。

 今回は2013年と2018年の2作品を上映。古波津陽(こはつよう)監督が来場し、上映後、作品の解説と質疑応答の時間を設ける。

 古波津監督は1973(昭和48)年生まれ、東京都出身。2009年に初の長編劇場映画作品「築城せよ!」を公開。近年は「ハイヒール革命!」(2016年)、「JUDGE(ジャッジ)」(2013年)、「WAYA!(わや)宇宙一のおせっかい大作戦」(2011年)などの監督を務めた。

 古波津監督は「震災後、岩手・宮城・福島の3県を訪れる機会があり、実際に見た被災地の姿は予想以上に爪痕が深く、ニュースで知っているつもりだった私の脳みそをひっくり返した。その時から、現地の人々がどんな思いで生活をしているのかが気になった。復興への道のりは長いものになる。1年では見えないことも長い時間をかけることで見えるかもしれないので、最低でも10年は記録したい。特に福島までは原発事故があったので、毎年の変化を追うことが重要だ。語り手の思いを伝えたい」と話す。

 実行委員長の勝山陽太さんは「京都の上映会で初めて視聴し、感情を揺さぶられた。自分にできることはなんだろうと考えて、和歌山での上映会を思い付いた。本作ではさまざまな人にインタビューをするので見る人によって感想が異なる。和歌山と福島をつなぐきっかけになれば」と話す。「たくさんの人に見てもらって、福島のことを話題にしてほしい」とも。

 25日は2013年版=14時30分~(上映90分+トーク30分)、2018年版=17時~(上映78分+トーク30分)。26日は2013年版=10時~(上映90分+トーク30分)、2018年版=13時30分~(上映78分+トーク30分)。いずれも事前申込制でドリンク代1,000円が必要。

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