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和歌山で「子どもの貧困対策全国キャラバン」 行動につなげる機会に

参加をよびかける「こ・はうす」のメンバー

参加をよびかける「こ・はうす」のメンバー

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 「子どもの貧困対策全国キャラバンinわかやま」が10月26日、「河西コミュニティーセンター」(和歌山市松江北2)で開催される。主催は公益財団法人あすのば(東京都港区、TEL 03-6277-8199)。

他県でのキャラバンの様子(画像提供=あすのば)

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 同イベントは、見えにくい子どもの貧困について理解を深め、一人一人ができることを共に考えることを目的に各都道府県で開催。和歌山は36会場目。開催には、和歌山市で、支援を必要とする小中学生の居場所作りに取り組むNPO法人「子どもの生活支援ネットワークこ・はうす」(楠見中)が協力する。

 当日は、和歌山県こども未来課が2018(平成30)年の「和歌山県子供の生活実態調査」の報告を行う。同調査では、県内の相対的貧困率は11.6%。回答者の約10%が「過去1年の間に、お金が足りなくて、家族が必要とする食料を買えない」などと回答している。

 後半は、「今、和歌山で必要な子どもの貧困対策は」をテーマに、太地町教育長の宇佐川彰男さん、橋本市子育て世代包括支援センター所長補佐の木下昌美さん、和歌山県スクールソーシャルワーカーの古谷香さん、看護学生の西田麻希さんの4人が登壇。和歌山大学教育学部准教授の越野章史さんがコーディネーターを務め、パネルディスカッションを行う。

 西田さんは「中学生で『こ・はうす』と出合って、心地よい居場所ができてうれしかった。もっと小さい頃に出会えたらよかったと思い、高校時代はボランティアで活動に関わった。『自分ごととして考えたい』と参加してくれる人に伝わるように体験談や気持ちを頑張って伝えたい」と話す。

 当日の司会で「こ・はうす」ボランティア学生の藁科佳奈さんは「講演会を聞いて『いい話だった』で終わらず、次の行動につながるようにみんなで考え、話し合う時間を設けている。ゴールまでのファーストアクションが分かるようにじっくり話し合いたい」と意気込む。

 開催時間は13時30分~17時。事前申込制。

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