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和歌山・福祉を話す「Dialogue FUKUSHI」 オンラインで交流広がる

「Dialogue FUKUSHI in オンライン」の参加者

「Dialogue FUKUSHI in オンライン」の参加者

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 福祉について気軽に話す「第44回Dialogue FUKUSHI(ダイアローグ福祉) in オンライン」が5月21日、開催された。

2019年7月に開催された「Dialogue FUKUSHI in和歌山」の様子

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 同イベントは医療や福祉をテーマにしたトークイベント。各地域の医療福祉従事者や医療・福祉に関心のある人がコミュニティーをつくり、地域福祉の活性化を目指す。福祉に携わる世古口敦嗣さんが呼び掛け、2016(平成28)年10月に滋賀で第1回が開催されて以降、月に1度、関西2府4県のカフェなどで開いている。和歌山では2018(平成30)年12月から9回開催した。

 今回は新型ウイルス感染拡大防止対策で2回目のオンライン開催となり、16人が参加。車いす利用者、自治体職員、福祉関連事業所の職員などさまざまな人が和歌山、大阪、奈良、京都、滋賀のほか、名古屋、千葉など遠方から参加した。参加者は自己紹介後、グループに分かれ「コロナの環境下、福祉分野は他分野に対して何ができるか」をテーマに話し合った。地元飲食店のためにデリバリーを開始した体験談、弁当販売事業と連携して飲食店の収益にする案、ライブハウスからの音楽配信などのアイデアが出された。最後に各グループの意見を発表し、一人ずつ感想を話した。参加者からは「これまで出会えなかったたくさんの人とつながれたことに驚き」「こんな形で集まり笑うだけで癒やされた」などの声が聞かれた。

 参加者の石田雅俊さんは、重度の脳性まひで23時間ヘルパーの介助を受ける車いす利用者。石田さんは「イベントの参加には移動手段の申請が必要。和歌山市では1カ月前の申請が必要で、月20時間の上限がある。申請した時間を延長できないので、話が盛り上がっても最後まで参加できないことがあり、残念だった。オンラインなら時間を気にせずたくさん人と交流できてうれしい」と話す。

 ホストの一人、勝山陽太さんは「うまくいくか不安だったが工夫すれば雰囲気作りもできる。福祉について緩く話したいので、リアルの場も大事にしながら、遠方の人と交流できるオンラインの良さも生かしていきたい」と話す。

 次回はオンラインで6月18日開催。

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