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和歌山・田辺で「めぐりめぐる梅展」 週末限定ランチ販売も

(左から)自家製梅を手にする山本将志郎さんと久保実夢さん

(左から)自家製梅を手にする山本将志郎さんと久保実夢さん

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 企画展「めぐりめぐる梅展」が現在、紀伊田辺駅前のカフェ&ワークスペース「tanabe en+(タナベエンプラス)」(田辺市湊、TEL 0739-33-9761)で開催されている。

梅と和歌山県産食材を使ったランチプレート

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 同展は1階の物販スペースの一角で開催。世界農業遺産に認定された「みなべ・田辺の梅システム」を紹介するパネルを展示し、紀州備長炭の原料のウバメガシが里山を守っていること、受粉に活躍するニホンミツバチとの共生、生産者の知恵や環境保護などを図入りで説明する。そのほか、梅を使った商品や備長炭入りクッキー、梅の「ハチミツ」など、梅の栽培に関わるさまざまな商品を販売する。

 カフェでは、梅シロップを使ったドリンク(400円)や梅クリームソーダ(600円)など、地元産の梅にちなんだメニューを提供する。

 11日・12日は、みなべ町の梅生産者5代目の兄弟ユニット「梅ボーイズ」プロデュースによるランチイベント「最高の梅ごはんKITCHEN(キッチン)」を開催。梅酢で漬けてピンク色に染まったうずらとキャベツのピクルス、梅酢からあげ、自家製梅ジャムとヨーグルトなど梅と和歌山県産食材を生かした全14品を販売した。18日~20日は梅干し3種食べ比べランチなどの販売を行う。

 梅ボーイズの山本将志郎さんは「地元の名産で当たり前の食材になっている梅干しを食べにたくさんの人が来てくれてうれしい。梅農家ならではの使い方を発信したい」と意気込む。将志郎さんの妹の久保実夢さんは「梅をそのまま使うだけでなく、梅酢を使ったり下味に使ったりして、味に変化をつけるよう工夫した」と話す。

 同展を企画したタナベエンプラスの長戸千紘さんは「コロナ禍で県外のお客さまは少ないが、地元の人からも『梅システム』のことを詳しく知らなかったという声をいただいている。東京で販売している商品など、地元の人が知らない梅商品もあるのでぜひ立ち寄ってほしい」と呼び掛ける。「循環の仕組みを知ってもらうことで、自然環境や文化を守っていくことにつながれば」とも。

 9月26日まで。

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