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和歌山の花いっぱい推進協議会と中岡浩さんが環境大臣賞受賞

環境大臣賞を受賞した中岡さん(前列中央左)と花いっぱい協議会代表の森川さん

環境大臣賞を受賞した中岡さん(前列中央左)と花いっぱい協議会代表の森川さん

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 NPO法人花いっぱい推進協議会(和歌山市)と中岡浩さん(有田川町)が6月27日、和歌山県庁で令和4年度環境大臣賞の表彰を受けた。

有田川町二川小水力発電所の水車と発電機

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 毎年6月の環境月間に合わせ、環境保全・地域環境保全と地域環境美化に功績があった個人・団体をたたえ、環境大臣が表彰する同賞。環境保全功労者表彰、地域環境保全功労者表彰、地域美化功績者表彰の3種の表彰があり、本年度は合わせて全国で110件(37人、73団体)が表彰された。

 地域美化功績で受賞した同協議会は、2001(平成13)年に「街の緑を大切にし、道行く人のため花を育て、誰もが愛せる花いっぱいの街を作ること」を目的に設立。JR和歌山駅西口花壇、宇治交差点から本町4丁目の歩道脇花壇など、和歌山市内の花壇整備や道路の美化清掃などの活動の継続が評価された。同協議会代表の森川勝さんは「仲間と一緒に進んで来られたことが良かった。約40人の会員と一緒に喜び、感謝し、手をつなぎ、これからも進んでいきたい」と話す。

 地域環境保全功労で表彰を受けた中岡さんは、有田川町役場元職員。2008(平成20)年、有田川町役場水道課在籍時に二川ダムの維持放流水を活用した水力発電計画を含む「有田川エコプロジェクト」を提案。中山正隆町長から新エネルギー推進の特命係長に任命され、発電所建設に従事。年間4000万円以上の売電収入で、住民向けの太陽光発電設備導入補助金や防犯灯のLED化などを推進した。

 中岡さんは「県営多目的ダムの維持放流水を町が活用するという全国初のケースを県が認めてくれたおかげで、計画が進んだ。改めて関係各位に感謝したい。有田川町がエコな街として知られるようになってきた。美しい自然と環境を次の世代に引き継いでいきたい」と話す。

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