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和歌山市が「ファボタウン」登録者募集 関係人口増加目指す

(左から)「FAVTOWN wakayama」への登録を呼びかける和歌山市の堀口さん、神谷さん、シナジーマーケティング社の平手さん

(左から)「FAVTOWN wakayama」への登録を呼びかける和歌山市の堀口さん、神谷さん、シナジーマーケティング社の平手さん

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 和歌山市が現在、市の関係人口増加を目指すウェブサービス「FAVTOWN wakayama(ファボタウンワカヤマ)」への登録を呼びかけている。

スマートフォンで表示した「FAVTOWN」のホームページ

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 現在、「シナジーマーケティング」(大阪市)と協定を結び、「関係人口創出モデル実証事業」に取り組んでいる同市。進学や就職などで同市を離れる若い世代を中心に、行政や地元企業などとつながりを作り、関係人口創出を目指す。

 和歌山県は、2017(平成29)年の高校卒業後の県外進学率が87.8%で全国1位。新たに大学を誘致するなどして2021年には81.2%に低下したが、全国6位。同市は、生産年齢人口の低下を懸念している。

 登録は、ホームページから無料でできる。登録者にはデジタル会員証を発行。16日現在、公式LINE登録者数は1259人。630人がホームページから登録しているという。

 現在は「ふるさと便」を提供しており、高校卒業時、成人時、就職時の最大3回、同市ゆかりの品や一人暮らし向けの品を無料で届ける。地元特産品は、和歌山大の学生が運営するSNSメディア「やんやん」と協力し、ワークショップを開き同年代の意見を取り入れた。

 今後は、成人式や就職、結婚、出産などのライフステージに合わせた情報提供のほか、就職情報や店舗紹介、クーポン、同窓会連絡ツールなどを提供するという。

 同社の平手和徳さんは「地元に帰るという選択肢がいつでも選べるようになれば。和歌山市のファン作りになれば」と話す。

 同市移住定住戦略課の堀口広平さんは「高校時代には知らなかった魅力や企業など、転出後に改めて和歌山市の魅力を知るきっかけになれば。県内全域の問題なので、近隣の市町村にも広がっていけたら」と期待を寄せる。

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