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和歌山・海南で「梅の日」に梅酒の初仕込み 4代目梅酒杜氏が初統括

ほうろう製タンクの上からウメを入れ漬け込む様子

ほうろう製タンクの上からウメを入れ漬け込む様子

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 今年の梅酒の仕込みが「梅の日」の6月6日、酒造会社「中野BC」(海南市藤白、TEL 073-482-1234)で始まった。

梅酒用のタンクの前で南高梅を手にする梅酒杜氏(とうじ)の藤原弘彰さん

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 「梅酒杜氏(とうじ)」が統括し、約40種類の梅酒を製造する同社。2022年10月1日、3代目梅酒杜氏の山本佳昭さんから藤原弘彰さんに梅酒杜氏が交代。藤原さんにとって梅酒杜氏として初めての仕込みとなる。

 和歌山県産「南高梅」の実を醸造アルコールと砂糖、水を入れた高さ4.2メートル、直径2.6メートルのほうろう製タンクで漬ける。漬け込み作業は7月上旬まで約1カ月続き、タンク35基、約300トンのウメを仕込む。

 当日は、みなべ町から仕入れた2Lサイズ(約4センチ)以上の南高梅8.5トンを水洗いし、タンクに入れた。この日に仕込んだ梅酒は、11月下旬に新酒「中野梅酒NOUVEAU(ヌーボー)」として出荷するという。

 藤原さんは「今年は安定した気候と適度な雨で、しっかり育った実ができた。直前の大雨でどうなるかと心配したが、きれいなウメを仕入れられた。傷つけないように気を付けながら新鮮なうちに漬け込み、いい梅酒を造りたい」と意気込む。「ウメの実は毎年出来が異なるので、味も少しずつ変わる。今年の梅酒がどんなものになるか楽しみにしてほしい」とも。

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