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築96年の古民家「山崎邸」でアート展-邸内に常設カフェも

大正時代の古民家「山崎邸」の外観(和歌山県紀の川市)

大正時代の古民家「山崎邸」の外観(和歌山県紀の川市)

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粉河駅近くの古民家「山崎邸」(和歌山県紀の川市)で11月13日、「古民家山崎邸と9つの表現~現代アート作家9人によるアート展~」が始まる。

山崎邸内、傘天井の部屋

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同展は2回目の試み。作家の岡崎ゆみこさんを中心に、山崎邸の保存・活用に賛同した作家9人の作品を展示。主催をあえて設けず、プロジェクトに賛同した有志が集まって運営する。後援は、社会福祉法人「一麦会(いちばくかい、通称=麦の郷)」、NPO法人「紀州粉河街づくり塾」。

スタッフの山本真与さんは「前回の展示では、展示作品がまるで昔から邸内にあったかのように、古民家にマッチした」と話す。「建物自体が美しく、アートそのもの。展示作品とともに、家屋の鑑賞も楽しんでほしい」とも。

山崎邸は1917(大正6)年に棟上げされた近代和風建築の古民家。当時、綿織物の生産業を営んでいた山崎栄助さん・栄吉さんによって建てられた。敷地面積は約1600平方メートル。何年も空き家になっていた建物を一麦会が運用し、粉河町の地域活性化を目指している。

同邸内には3月3日、カフェ「創-hajime-cafe」がオープンした。営業日は木、金、土の11時~15時。ひきこもり者社会参加支援センター「麦の郷ハートフルハウス 創~HAJIME~」のスタッフと、ひきこもり経験者が運営する。「若者たちが社会で働く自信をつけられる場所になれば」と山本さん。

イベント開催時間は10時~16時(最終日のみ15時まで)。入場無料。今月24日まで。12月~来年3月末は、屋根などの修復工事のため一時休業を予定している。

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