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和歌山市のギャラリーで吹雪大樹写真展-「死生観」テーマに、県内初個展

写真作家の吹雪大樹さん(ギャラリー・アビィ)

写真作家の吹雪大樹さん(ギャラリー・アビィ)

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 和歌山城近くの「Gallery T.E.N」(和歌山市十一番町、電話 073-432-5600)で10月29日、大阪府在住の写真家・吹雪大樹(ふぶき たいじゅ)さんの個展「Things I Forget」が始まった。

Gallery T.E.N に設置された告知看板

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 吹雪さんは1971年生まれ。1999年から中国製トイカメラ「ホルガ」を使った写真作品を展開してきた。大阪や東京などで個展を開きながら、2009年以降は香港の「HOLGA INSPIRE」招待作家として、テキサス、ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコなど、米国各地のギャラリーで作品を巡回展示している。

 2005年には、大阪市南船場に「ギャラリー・アビィ」をオープン。今回の展示は「Gallery T.E.N」のオーナー・吉田満利さんが「アビィ」を訪れた際、吹雪さんに声を掛けたことから実現したという。

 吹雪さんは「和歌山県内では初めての個展ということで、当初は今までの自分のベスト作品ばかりを集めた展示にしようかと思っていたが、今の自分を和歌山の方にも見てもらいたいと思い直し、作品を新たにセレクトし直した」と話す。

 展示は「死生観」がテーマ。吹雪さんは生死をさまよう病気に直面した2010年から自身の「死生観」が変化したという。

 「以前は、日常の生活の中にある小さな幸せというものを作品のテーマにしていたが、大病を患ったことでいつも感じている小さな幸せがずっと続かないことに気付いた。今回の作品は、病気になる直前に撮影したものばかり。『死生観』が変化する前に撮影したものだが、あらためてプリントを見直してみると、暗い影がたくさんあることに気付いた。そういった作品を中心に20枚をセレクトしたので、ぜひこの写真たちに会いに来てほしい」と呼び掛ける。

 開廊時間は11時~18時(最終日は17時まで)。11月1日18時~、吹雪さんのトークショーを開く予定。入場無料。11月3日まで。

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