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和歌山・アドベンチャーワールド、ジャイアントパンダ「永明」に献花台

アドベンチャーワールドのブリーディングセンターに設けられた献花台(写真提供=アドベンチャーワールド)

アドベンチャーワールドのブリーディングセンターに設けられた献花台(写真提供=アドベンチャーワールド)

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 「アドベンチャーワールド」(白浜町堅田)が2月15日、1月25日に返還先の中国で死んだ同園ゆかりのジャイアントパンダ「永明(えいめい)」のために献花台を設置した。

アドベンチャーワールドで暮らしていた生前の永明(2022年9月14日撮影)

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 永明は、1992(平成4)年9月に北京(中国)で生まれた雄のジャイアントパンダ。1994(平成6)年に来園し、2001(平成13)年には初めての自然交配に成功。雌の「梅梅(めいめい)」「良浜(らうひん)」との間に16頭の子どもを作った。返還により、娘の「桜浜(おうひん)」「桃浜(とうひん)」と共に2023年2月、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(中国)に移った。同園によると、1月から倦怠(けんたい)感や食欲不振が見られ、治療を続けたが1月25日に多臓器不全で死んだという。

 献花台を設置しているのは、永明が長く暮らしたブリーディングセンター。来園者から花を受け付ける。

 今津孝二園長は「永明が築いた16頭の子どもたちと家族の絆は、日本と中国のパンダ保全の歴史に大きな足跡を残す。私たちの誇り。高齢になっても自然交配による繁殖に成功し、2020年に誕生した『楓浜(ふうひん)』まで命をつないでくれたことは、世界中のパンダ保全の希望となった」と話す。「永明とともに歩んだ30年の軌跡を大切にしながら、これからも動物たちとわれわれの未来のために尽力したい。永明を支え続けてくれた皆さま、パンダファミリーを見守り応援してくださった皆さまに、心より感謝申し上げる」とも。

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