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海南「中野BC」の「梅エキス」飲料がふるさと食品コンクールで会長賞受賞

(左から)受賞の喜びを伝える「中野BC」営業スタッフの橋本なつみさんと同研究スタッフの大西紗与さん

(左から)受賞の喜びを伝える「中野BC」営業スタッフの橋本なつみさんと同研究スタッフの大西紗与さん

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 海南市の酒造会社「中野BC」(海南市藤白)が製造販売する梅飲料「長久梅 梅エキス 酵素入り」が3月10日、一般財団法人食品産業センター主催の品評会「優良ふるさと食品中央コンクール」新製品開発部門で食品産業センター会長賞を受賞した。

「長久梅 梅エキス 酵素入り」

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 同商品は、和歌山県産南高梅の青梅の果汁を黒褐色のペースト状になるまで煮詰めた5倍希釈の飲料。梅エキスのほか、沖縄県産の黒糖蜜、高知県産のショウガ粉末、シナモン粉末、アレルゲンフリーの31種類の国産野菜・果物を原料とした植物発酵エキスを配合した。

 酒造部門をはじめ、「うめ原料部門」やヘルスケア部門を持つ同社は、これまでペースト状の梅エキス「紀州の赤本」や粒状の「梅真珠」などを販売してきた。同社によると、「酸っぱい梅エキスを飲みやすくしてほしい」という客の声を受け、同商品を開発したという。

 同品評会は、「ふるさと食品」の中で、製造・加工に関する新技術による品質の向上、農林水産物の加工で優れた成果をあげた食品を表彰するもの。新製品開発部門、新技術開発部門、国産農林産品利用部門、国産畜水産品利用部門の4部門があり、全国の都道府県から各1点の商品推薦で今回は28県が参加した。

 同商品を開発した主任研究員の大西紗与さんは「梅エキスは江戸時代から和歌山で作られる民間伝承食品。酸味を抑えるために甘みを加えるだけでは喉越しが悪くなるため、ほどよい飲み心地と甘み、香りなどの調整に力を尽くした」と話す。「高い評価をいただけてうれしい。受賞をきっかけに梅の認知度も上がり、和歌山の良い素材をたくさんの人に知ってもらえたら」とも。

 価格は500ミリリットル入り3,888円。同社直売店「長久庵」とオンラインショップで販売する。

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