和歌山大学(和歌山市栄谷)が11月18日、同大の魅力を学生目線で発信する公式サイト「Wadai Scope」をオープンした。制作は同大学学生広報チーム「PRism(プリズム)」と、和歌山大学卒業生が設立したウェブデザイン会社「BEE(ビー)」(板屋町)。
学生と地元企業とで制作された「Wadai Scope」(スクリーンショット)
「PRism」は2010年8月に発足。団体名は広報の「PR」と「ism(主義)」を合わせた造語で、「大学の活動や人を学生視点でプリズムのように鮮やかに視覚化する」との意味を込める。
同サイトはブログ形式で学生紹介やサークル、キャンパス、講義、イベントなど70以上の記事を公開。学生団体が大学紹介の記事を執筆・更新するスタイルは全国的にも珍しく、広報担当職員の少ない地方大学ならではの工夫という。BEEのサポートにより、昨今のウェブサイトのトレンドを押さえたデザインやシステムを組み込んでいるのも特長。
「和歌山大学のことを知っている人にも知らない人にも、学生の姿を見て知ってどきどきわくわくを感じてほしい」と同団体メンバーで教育学部2年生の西村藍さん。「トップページに写真をちりばめて視覚的に伝わるよう工夫した。ウェブは好きなところから見ることができるが、コンテンツの構造化が難しかった」と制作の苦労を話す。「『和歌山大学オフィシャル万華鏡』という名のとおり、さまざまな角度からのぞき見してほしい」とも。
サイトを見た和歌山市在住高校2年生の永廣滉介さんは「キャンパスライフが華やかで楽しそう。活動や出身地など一人ひとりの個性が見えてよかった」と話す。「特に学園祭の様子が気になった。和大に興味が持てた」とも。
西村さんは「和大には学生・教員・職員をあわせると5000人以上の人がいる。一人ひとりの『キラリ』を詰め込み、サイトを充実させたい」と意気込む。