
国際自転車ロードレース「ツール・ド・熊野」のプレレース「和歌山城クリテリウム」が5月6日、和歌山城公園(和歌山市一番丁)前のけやき大通りで初開催された。主催はNPO法人「SPORTS PRODUCE 熊野」。
5周目に先頭でコーナーに入る「キナンレーシングチーム」の宇賀選手
和歌山城ホール(和歌山市七番丁)前を発着地点に、けやき大通りの三木町交差点から西汀丁交差点間の1周1.5キロのコースを20周し、計30キロのタイムを競う同レース。
当日は国内外19チーム110人の選手が参加。全選手が走る「パレード・ラン」で始まり、14時にレースがスタートした。沿道に集まった人たちは、目の前を疾走する自転車の迫力に歓声を上げたり、旗を振ったりして応援した。
優勝は、イタリアのチーム「ソリューション・テック・ヴィー二・ファンティーニ」のラヨヴィッチ・ドゥシャン選手。タイムは40分3秒で平均時速は44.9キロ。2位は国内チーム「ヴィクトワール広島」のエリオット・シュルツ選手、3位はオーストラリアの「セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム」のハッデン・ネイト選手。4位には「愛三工業レーシングチーム」の草場啓吾選手が続いた。このほかレース全体を盛り上げた選手に敢闘賞、5周・10周・15周で先頭を走った選手に周回賞が贈られた。
紀南地域を拠点に活動する「キナンレーシングチーム」の宇賀隆貴選手は5周で先頭に立ち、周回賞を受賞した。賞品の「グリーンソフトと天かけラーメンセット1カ月分」が贈呈されると、会場は笑顔と拍手に包まれた。宇賀選手は「地元開催のため絶対に目立ちたかった。周回賞はスタート前から狙っていた。5周目でチャンスが巡ってきて、全力でアタックした。なんとか取れてうれしい」と話す。
「ツール・ド・熊野」本選は5月8日~11日に、紀南地域で開催する。第1レース「印南かえる橋周回コース」は8日9時30分、印南町役場前スタート。