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有田川町に「ポッポみちスタンドボンジュ」 フランスからの移住者が出店

「ポッポみちスタンドボンジュ」のロリュ・ポールさん(左)と光石有希子さん

「ポッポみちスタンドボンジュ」のロリュ・ポールさん(左)と光石有希子さん

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 フランス菓子を提供するカフェ「ポッポみちスタンドBonjour!(ボンジュ)」(有田川町庄)が4月26日、オープンした。

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 2002(平成14)年限りで廃線になった私鉄「有田鉄道」の線路跡を整備した遊歩道「ポッポみち」沿いに出店した同店。民家を改装し、販売窓口と店の前にテラス席を設けた。

 店主の光石有希子さんは東京都出身。2011(平成23)年、フランスに移住後、南東部の都市マノスクなどで暮らし、食品を扱う仕事などを務めた。2022年、夫のロリュ・ポールさん、3人の子どもと一緒に同町へ移住した。

 フランス国旗を掲げた店に夫と共に立ち、その場で焼くシュガークレープ(300円)やジャム入りクレープ(350円)のほか、フランスの菓子パン・ブリオッシュ(180円~)、季節のデザート(50グラム=300円~)などを販売する。ドリンクメニューはコーヒーや紅茶、ハーブティー(以上300円)など。地産地消やフードロス削減の観点から、同町で収穫される未利用の果物などを加工し、みかんやはっさく、せとかのジャム(600円)、はるみのマーマレード(700円)なども販売する。

 光石さんは「有田川町は、海や山など豊かな自然との距離が近い。暮らしている人たちに温かみを感じ、移住した。この地域で採れた食材を大切にしている。この地域は果物の生産が盛んで、出荷には適さないがおいしい果物がたくさんある。未利用の食材を使ったメニューを提供している」と話す。「シュガークレープはフランス人にとっては、関西のたこ焼きに似た身近なおやつ。日本のクレープとは異なるフランス風のクレープを提供している。ポッポみちは、子どもたちも安心して歩けるので、皆さんが気軽に立ち寄って会話が生まれる場所にしていけたら」とも。

 営業時間は12時~17時。水曜・日曜・祝日定休。

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