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海南の図書館で本や雑貨、地域商材など販売する実証実験 全国3館で実施

「トショップ」関係者と利用者、海南市PRキャラクターの「海ニャン」

「トショップ」関係者と利用者、海南市PRキャラクターの「海ニャン」

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 図書館内物販店「TOSHOP(トショップ)」の実証実験が5月31日、「海南nobinos(ノビノス)」(海南市日方)で始まった。経営は日本出版販売(東京都千代田区)と同施設を運営する図書館流通センター(東京都文京区)。

海南ノビノスの「トショップ」で文房具を選ぶ来館者

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 同店は、陳列棚とセルフレジシステムを導入する無人型店舗。同館2階の総合カウンター横に設置した。本や文具、雑貨などを販売する。地域商材を販売する棚(3カ月=9,000円~)も設け、地元事業者が漆器や乾物などを並べる。

 両社は同館に続き、愛知県日進市や石川県野々市市でも実証実験を行う。3館で商品構成や運用方法、利用客層などの情報を集め、2026年度以降に本格稼働を目指すという。

 馬場望副館長は「県外在住者は本が借りられないことから、本を購入したいと要望があった。中高生や自習目的で訪れる人からは、文具を販売してほしいという要望もあった。地元事業者からたくさんの問い合わせがあり、地域商材棚はキャンセル待ちになっている。早くも売り切れになった商品もある」と話す。「図書館での物販は海外では珍しくない。人が集う場として多様なニーズに応えていきたい」とも。

 開館時間は9時~21時30分(トショップ営業時間は21時まで)。実証実験は来年3月まで。

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