
和歌山城公園(和歌山市一番丁)の「鶴の渓(たに)」で現在、満開のアジサイの花が来園者の目を楽しませている。
和歌山気象台は6月5日、アジサイの開花を宣言。平年より2日早く、昨年より3日遅い開花となった。和歌山市は5月末から和歌山城公式SNSアカウントでアジサイの開花状況の投稿を続け、6月23日に満開を知らせた。
「鶴の渓」は、砂の丸から二の丸へと通じる遊歩道。関ヶ原の戦い後、城主となった浅野家がツルを飼っていたことから名付けられた。現在は歩道と小さな橋を整備し、沿道にガクアジサイ、エゾアジサイなど約170株を植える。例年5月下旬からつぼみを付け始め、6月下旬の梅雨時期に見頃を迎える。
来園者は、足を止め写真を撮ったり、歩道を歩いて1周したりして満開のアジサイを見て楽しんでいた。
和歌山城整備企画課の西山茉那さんは「毎年、この季節になるとたくさんの人が鶴の渓を訪れている。色鮮やかな花を写真に撮る人も多い。園内にはほかにもアジサイが咲いているので探してもらえたら。園内を散策して季節を感じてほしい」と話す。