
和歌山大学(和歌山市栄谷)の学生が企画した周遊型謎解きイベント「ナゾときのくに」が現在、JRきのくに線の駅と周辺地域で行われている。
同イベントは特急くろしお60周年記念企画の一環。同大学の学生グループ「きのくに線活性化プロジェクト(以下、きの活)」が、きのくに線を列車で移動しながら、駅やその周辺地域の魅力を知ってもらおうと企画した。
チラシやSNS投稿に記載した謎を解くと冊子配布場所が確認できる仕掛けを施す。参加者は冊子を手に入れ、きのくに線で移動しながら謎を解いていく。参加にはスマートフォンアプリ「LINE」が必要。所要時間は6~8時間。謎解きにかける時間に制限を設けず、途中休憩や複数日にわたって挑戦できる。一人でもグループでも参加できる。開催期間中に全ての謎を解いた人には、ゴール地点で先着300人にJR西日本オリジナルグッズを進呈する。
JR西日本の太田智之和歌山統括駅長は「学生がきのくに線沿線の魅力を伝えようと企画してくれたことがうれしい。この機会にきのくに線に乗ってもらい好きになってほしい」と話す。
「きの活」代表の林祐樹さんは「ストーリーを考えながら、地域に合わせた謎を作ることが難しかったが、企画を通してたくさんの地域の人とつながりができてよかった。謎を作るために街を歩いていると、普段は見落としていたことに気付き、街を見る目が養われた」と話す。「謎解きを通じ沿線地域のことが分かる。当企画をきっかけに沿線地域に出掛けてもらえたら」とも。
参加無料(要別途交通費)。冊子配布数は2500部。2026年2月28日まで。