木村響子さんが講師の研修会「インターネットと人権『みんなで考えるインターネットの今と未来』」が12月13日、和歌山県勤労福祉会館プラザホープ(和歌山市北出島1)で開催される。主催は和歌山県と和歌山県人権啓発センター。
元プロレスラーの木村さんはNPO法人「リメンバーハナ」理事長。インターネットの誹謗(ひぼう)中傷が原因で、2020年に22歳の娘・花さんを亡くした経験から、同じ悲劇が繰り返されることがないことを願い、同様の被害者も加害者もいない社会を目指し、全国各地で啓発活動を行う。現役時代のアフロヘアに戻し、インターネット上の誹謗中傷と向き合う。
県人権啓発センターはさまざまな人権啓発事業を年間20ほど実施。同研修会はスマートフォンの普及に伴い、誹謗中傷やプライバシーの侵害、偏見や差別を助長する情報の発信など、問題が増加していることから、インターネットでも相手を思いやることを考える機会を作ろうと企画した。当日は、コミュニケーションを大切に考えているという木村さんが来場者に質問を投げかけるなどし、双方向型で講演を進める。母親の立場から、被害者救済の支援の必要性やインターネットのルールやマナーの大切さを話す。
同センターの嶋本匡利さんは「インターネットやSNSは楽しいツールだが、使い方を誤ると人を傷付ける。木村さんと一緒に使い方を考え、正しい使い方を学んでもらえれば。肩肘張らずに聞いてもらえる内容なので、小・中・高校生など、これからインターネットに触れる世代に参加してもらいたい」と話す。
開催時間は14時~15時30分。参加無料。定員は150人。現在、申し込みを受け付けている。定員に余裕があれば当日の参加も受け付ける。