「福開き速駈詣(はやがけまい)り」が1月12日、救世観音宗(ぐぜかんのんしゅう)総本山「紀三井寺」(和歌山市紀三井寺)で開催された。主催は、紀三井寺、ランニングチーム「汗濁(あせだく)大学アスリートクラブ」。
新たな決意を掲げ一年の無事を願う「速駈詣り」は今年で9回目。楼門から本堂まで続く210段の石段「結縁(けちえん)坂」を2人ずつ駆け上がり、本堂で参拝する。参加者には当日限定の御朱印を授与する。タイムを測定し、10代未満から70代までの年代別表彰に加え、最も速い男女を「福結び速駈王」「福結び速駈姫」、最高齢者を「健脚王」として表彰する。
開会式では前田泰道住職が「参加者一人一人がそれぞれを支えてくれている人へ感謝の気持ちを込めて石段を登り切ってほしい。うま年はスピードと行動力、前進を象徴する年といわれる。石段を駆け上がることで、令和8年を駆け抜ける先駆けとしてもらいたい」とあいさつした。
今年は過去最多の245人が申し込み、当日は5歳~87歳の218人が県内外から参加。急な石段を駆け上がった。ふんどし姿や恐竜の着ぐるみ、干支(えと)にちなみウマのコスプレ姿で駆け上がる人もおり、会場は声援や拍手、笑い声に包まれた。
「福結び速駈王」は23秒62の新記録で5連覇を果たした石田諒太さん。「福結び速駈姫」は32秒75の新記録で4連覇を果たした柴田友香さん。「速駈王」は3月21日の「初午(はつうま)」、「速駈姫」は8月9日の「千日詣り」で福結びの役を務める。
諒太さんの母・さゆりさんは「今年で5回目の参加。息子が出ると聞いて一緒に参加し始めた。誰でも参加できるので、息子、孫と3代で参加している。今ではわが家の新年の恒例行事。たくさんの応援もありみんな無事に走れて良かった」と話す。8歳の孫娘・芽愛さんは「お父さんと一緒に走る練習をした。去年より速く走れてうれしい」と笑顔を見せていた。