串本町の「潮岬望楼の芝」(串本町潮岬)で1月17日、「本州最南端の火祭り」が行われた。主催は串本町観光協会。
30回目を迎えた同行事。放牧場の害虫駆除と牧草の新芽発育のため日中に行っていた芝焼きを夜に実施するようになり、現在の行事になった。主催者によると今回は約3500人が集まったという。
当日は、会場に20店以上の飲食店や物販店が出店。日没前の16時30分からトビウオのすり身入りの地元名物「しょらさん鍋」を無料で振る舞い、用意した500杯が30分でなくなった。「串本節保存会」「岬節保存会」「トルコ民族舞踏団」がそれぞれ歌や踊りを披露。串本町マスコットキャラクター「マグとる君」も参加し、出演者と一緒に踊ると、集まった人たちから大きな拍手が贈られた。当たりくじ入りの餅まきが行われ、老若男女大勢が参加し盛り上がりを見せた。
日没の17時30分から県立串本古座高校弓道部員らが火矢を放つと辺り一面の芝に火が広がった。5万坪の芝生にゆっくりと炎が広がる中、花火が打ち上がると、集まった人たちからは歓声や拍手が起きた。
観光協会事務局長の宇井晋介さんは「昨年は風が強かったが、今年は晴れて気温も高く、風も弱かったので天候に恵まれた一日だった。来年もさらに楽しんでもらえる祭りとして盛り上げていきたい」と話す。
串本高校弓道部の男子学生は「昨年12月から練習を行ってきた。火矢は先端が重くなるので、練習の際は水を付けて重みを再現した。大勢が見守る中で、自分たちの放った矢で芝焼きが始まるのでとても緊張した」と顔をほころばせた。