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橋本の作家・帯刀古禄さんが時代小説「剣客逓信」刊行 武装郵便局員が活躍

「剣客逓信明治剣戟郵便録」をアピールする著者の帯刀古禄さん

「剣客逓信明治剣戟郵便録」をアピールする著者の帯刀古禄さん

 橋本市在住の作家・帯刀古禄(たてわきころく)さんが3月27日、時代小説「剣客逓信(ていしん) 明治剣戟(けんげき)郵便録」を出版社「アルファポリス(東京都渋谷区)」から刊行した。

帯刀古禄さんの新刊「剣客逓信明治剣戟郵便録」書影

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 帯刀さんは愛知県生まれ、和歌山県橋本市育ち。大学で考古学を学び、校正・校閲の仕事や歴史ライターとして活動する傍ら、2010(平成22)年頃から小説を執筆。2021年に「星読みの国」で「第3回西の正倉院みさと文学賞」佳作を受賞。「三條すずしろ」名義でウェブ小説「伊緒さんのお嫁ご飯」「紀伊零神宮のあやかし文化財レポート」などの執筆も手がけた。

 剣客逓信は、2023年「アルファポリス第9回歴史・時代小説大賞」で「痛快!エンタメ剣客賞」を受賞した作品を改稿した、帯刀さんにとって初の単著。明治初期、警察より早く郵便保護銃を装備していた郵便配達員の史実をベースにした時代小説で、維新の動乱で届かなかった密書や貴重品を配達する特命組織に所属する若者と元紀州藩の老剣士が、盗賊から郵便物を守り抜く姿を描く。

 帯刀さんによると、ライターとしての活動を通じ、明治期の郵便配達員の銃所持を知ったことから同作を構想したという。作中には和歌山城下の「刺田比古(さすたひこ)神社」(和歌山市片岡町2)も登場する。

 帯刀さんは「居合道や杖道の経験を生かし、剣を打ち合う音や衝撃など、リアルな戦闘描写に力を入れた。鳥羽伏見の戦いの後、紀州藩が国内を戦渦に巻き込まないためにどう立ち回ったかなど、物語に和歌山の歴史的背景を織り込んだ」と話す。「活字離れと言われて久しいが、面白い物語を読みたい人はきっとたくさんいる。通勤時間などに気分転換になるような読書体験を届けたい。今後も高野山や雑賀衆、橋本の隅田一族など、地元の歴史を題材に面白い物語を紡いでいきたい」と意気込む。

 文庫判、368ページ。価格は924円。

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