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和歌山の酒造メーカーが「梅酒漬け込み教室」-定期開催で観光客増見込む

毎年好評の梅酒漬け込み教室の様子

毎年好評の梅酒漬け込み教室の様子

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 和歌山・海南市の酒造メーカー「中野BC」(海南市藤白、TEL 073-482-1234)で3月14日、「梅酒漬け込み教室」が始まる。

酒蔵内の日本庭園に遊歩道も整備

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 「日本酒BAR」や「梅酒BAR」など、酒蔵を一般開放して梅酒や新酒の仕込み見学会などを行ってきた同社。副社長の中野幸治さんによると、現在、酒蔵見学や試飲を目当てに県内外から年間約4万人の観光客が訪れているという。

 「梅酒漬け込み教室」は毎年6月に開く「梅酒BAR」の目玉企画の一つで、参加者は梅酒や梅シロップ作りを体験するもの。1日250人限定で、毎年2週間前にはキャンセル待ちが出る人気となっている。

 高野山開創1200年記念行事や「紀の国わかやま国体」を控える今年は、和歌山県への観光客増加が見込まれることから、酒蔵観光事業強化の一環として「梅酒漬け込み教室」を年間通じて定期開催することにした。

 同教室では、紀州南高梅の中でも4Lサイズの大粒を使って梅酒や梅シロップを作る。収穫したての物を冷凍保存しているため、季節を問わず品質の良い梅を提供できるという。

 中野さんは「和歌山は梅の実の生産量が全国一で、国内で75%ほどの流通シェアを占めている。私たちがその実を商品にするだけでなく、多くの人が『和歌山らしさ』に触れ、さらに土産として持ち帰ってもらえれば。漬けた梅酒が飲みごろになるのは半年後。それまで自宅で育ててもらい、和歌山を思い出してもらえたら」と話す。

 同社ではこのほか、酒蔵内にある3000坪の日本庭園を散策できるよう池の周りに遊歩道を整備し、一般解放する。同庭園はもともと焼酎の製造過程で使う冷却水として貯水していたピットを観賞用に造園したもの。藤白山脈を借景に巨岩庭石を配した庭には、マツ、ウマメガシ、ウメ、サクラ、サツキなど四季折々の木々が楽しめる。

 参加費は、梅酒作り=2,000円、梅シロップ作り=1,500円(以上、税別)。酒蔵見学は無料。いずれも要予約で、見学は前日、体験は3営業日前までに申し込む。同社観光課(TEL 0120-050-609)まで。

 営業時間は9時~16時。

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