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和歌山で極早生「平核無柿」初出荷 第1弾は札幌へ

柿の選果作業風景

柿の選果作業風景

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 日本一の柿の産地として知られる伊都地方の紀北川上農協かつらぎ中央総合選果場(伊都郡かつらぎ町)で9月5日、極早生柿の出荷作業が始まった。

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 柿の栽培が盛んな和歌山県北部の紀ノ川流域。品種では「刀根早生(とねわせ)」が最も多く、次いで「平核無(ひらたねなし)」、「富有(ふゆう)」などを栽培し、全国一の生産量を誇る。

 選果場の防野佳弘(ぼうの・よしひろ)さんは「一昨年は台風と干ばつ、昨年はカメ虫被害があったが、今年は大きな被害がなかった。収穫量も昨年度比105%と良好だ」と話す。

 初出荷は極早生の平核無柿。いわゆる渋柿で、出荷前に「渋抜き」する必要がある。3日までに炭酸ガスを充満させた脱渋庫に収穫した柿を入れ、16時間かけて「渋抜き」をした。5日の午前中には出荷作業が行われ、7日から札幌市中央卸売市場で初売りとなる。

 「北海道から販売する理由は気温。渋柿は気温が低い方が渋みが抜けやすい。また、西日本では果肉がパリッとした甘柿の富有柿が好まれるが、北海道や東日本では種のない程よい食感で甘い渋柿の人気が高い」(防野さん)。

 渋柿を出荷する主な県は、和歌山以外に山形県、新潟県、奈良県など。全国で51万トンが出荷され、和歌山のシェアは約6割に上る。ピークは9月下旬から10月中旬。富有柿は10月中旬から下旬にかけて出荷するという。

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