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和歌山・海南で恒例「下駄市」 黒江つつてん踊りも

露天と人でにぎわう川端通り

露天と人でにぎわう川端通り

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 和歌山・黒江の川端通り(海南市黒江)で8月14日、「下駄(げた)市」が開催される。主催は自治会や漆器協同組合、NPO、地元小中学校行育友会などによる実行委員会(TEL 073-483-5220)。

色とりどりの下駄と鼻緒が並ぶ様子

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 同祭りは江戸時代末期に始まったと言われる夜市。お盆のやぶ入りで帰省する漆器職人に雇い主が新しいげたを履かせたり、お土産として持たせたりしたことがきっかけ。漆器産業で栄えた同地域には、帰省前にげたを買い求める人が集まるようになり、げた以外にも露天商も集まり次第に大きな夜市となった。現在では例年約100店が出店し、一晩で3万人以上が訪れるという。

 実行委員の土橋修さんは「昭和40年代から次第にげたを履く人が少なくなり、露天商のみの出店が続いた。『げた市なのに、げたがない』と言われたこともあった。近年はげた店も復活し、再び地元らしさが出てきた」と話す。

 今年も川端通り沿いの約400メートルにげたや露天商が並び、特設ステージでは市指定無形民俗文化財の「黒江つつてん踊り」が披露される。げたをはき三味線、太鼓、しょうの伴奏で踊る同音頭は三味線伴奏の「つーつーてん」の音に由来する。

 海南市出身の女性は「伝統的なげたはもちろん露天商の多さや、通りを埋め尽くす人のにぎわいなどが魅力。この祭りに合わせて帰省する人も多く、毎年必ず参加している」と笑顔を見せる。

 関連イベントとして、11日に黒江防災コミュニティセンター(船尾、TEL 073-483-5220)でげた作りワークショップを開く。参加費は子ども・女性用げた800円、男性用げた1,000円。「自分でお気に入りの鼻緒をつけて、祭りを楽しんでほしい」と土橋さん。

 開催時間は18時~22時。

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