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和歌山・真田ゆかりの地で「くどやま芸術祭」 地元作家が総合ディレクション

真田幸村を描いた作品「六文銭の覚悟」と総合ディレクターの大西高志さん

真田幸村を描いた作品「六文銭の覚悟」と総合ディレクターの大西高志さん

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 真田信繁(幸村)ゆかりの地・和歌山県九度山町で9月3日、世界遺産や町中を拠点にしたアートイベント「くどやま芸術祭」が始まった。

ガラス作家・金丸遥さんと日本画家・大西高志さんのコラボレーション作品

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 世界遺産の慈尊院や丹生官省符神社、県指定史跡「真田庵」ほか、約50会場に作品を展示。町全体を美術館に見立て、芸術を楽しみながら町の魅力をPRする。

 道の駅「柿の郷くどやま」で開かれた開会式で、岡本町長が「街中で芸術祭を開催したかった。もうすぐNHK大河ドラマ『真田丸』に九度山町が登場するので、なんとか間に合わせることができた。芸術の秋を楽しんでほしい」とあいさつ。「今後、この芸術祭が伊都芸術祭、紀北芸術祭と広まっていけば」と話した。

 同施設で昨年10月に開催した同町出身の日本画家・大西高志さんの展覧会で、岡本町長が芸術祭の構想を話し、大西さんを総合ディレクターとして迎えて開催にこぎ着けた。大西さんは日本画と水彩の画材で描いた絵画に、粘土などの造形を組み合わせた作品を製作。2006年から絵画教室を経営しながら東京を中心に、アメリカ、中国、シンガポールなど海外でも個展を開催する。

 大西さんは「今日から九度山の町が美術館に変わる。実際にアーティストが九度山町を訪れ、見た風景や感じたイメージを表現したここでしか見られない作品が一堂に会する。ガラス作家と日本画家などまったく異なるジャンルの作家のコラボ作品に注目してほしい」と呼び掛ける。「これまでアートに触れてこなかった人にも楽しんでもらえる内容になっている。週末にはイベントも開催するので2度、3度足を運び、九度山の自然や人情に触れてもらえれば」とも。

 開催時間は10時~16時。10月2日まで。

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