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和歌山駅で「ぼくらの和歌山線プロジェクト」第5弾映像公開 那賀高校放送部が制作

和歌山県立那賀高校放送部とJR職員

和歌山県立那賀高校放送部とJR職員

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 JR和歌山駅と橋本駅構内で1月20日、和歌山線のイメージ映像「ぼくらの和歌山線」第5弾が公開された。

普段は立ち入ることができない新在家車両所内でも撮影を行った

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 同作品の製作は、県立那賀高校放送部とJR和歌山支社が共同で同線と地域の振興に取り組む「ぼくらの和歌山線プロジェクト」の一環。

 2016年6月の第1弾「春~ぼくらの和歌山線はじまる~編」公開を皮切りに、第2弾「初夏~いつもとなりに~編」、第3弾「夏 ~ぼくの暮らす街~編」「特別編~夏が過ぎてゆく~」、第4弾「秋~刻の彼方~編」を公開。駅風景や周辺寺院などの地元名所をストーリー仕立てで紹介している。

 第5弾「冬~明日はやってくる~編」は、人々が寝静まった夜の和歌山線の風景を撮影。5日間に及ぶ深夜ロケを行い、架線工事現場や保線区、深夜の駅を撮影した。同支社の福山和紀さんは「駅員や運転士以外にも、普段目にすることのない車両、施設、電気系統などの夜間の現場が収められている。裏で支えている社員のやりがいにもつながっている。利用者からはなじみの風景が登場しうれしいとの声があった」と話す。

 同部は教諭・茂田美珠穂さんが顧問になった2012年から、映像制作に力を入れ、2015年に「第30回国民文化祭かごしま2015志エッセイフェスティバル」のショートムービーコンテスト自由動画部門で文部科学大臣賞を受賞。2016年には「第22回和歌山県高等学校総合文化祭」の放送文化部門とオーディオピクチャー部門で第1位に輝いた。

 茂田さんは「通学路線である和歌山線の活性化と地域の魅力を発信に、長期的に取り組んでいきたい。この活動が認められ2016年に大桑文化財団の支援団体に選ばれ、やりがいを感じている」と話す。

 部長の中尾幸太さんは「今まで和歌山線は廃れた無人駅が多く、良いイメージがなかった。撮影していくうちに懐かしい雰囲気がすてきだと感じた。普段は何気ない眺めでも車窓の景色や、電車が走っている風景の美しさに気付いてもらえたら。地元の魅力を知り、列車に乗って沿線地域を訪れてほしい」と呼び掛ける。

 映像はJR和歌山駅コンコースと橋本駅改札口前のモニターのほか、インターネットでも公開している。

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