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和歌山・田辺工業高校の生徒が「デロリアン」製作 「学校のシンボルに」

文化祭当日に「デロリアン」を担いで運ぶ生徒たち

文化祭当日に「デロリアン」を担いで運ぶ生徒たち

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 和歌山県立田辺工業高校(田辺市あけぼの)の機械科の生徒たちが現在、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場するタイムマシン「デロリアン」の実物大モニュメントの製作に取り組んでいる。

昇降口前に「デロリアン」を設置した生徒たち

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 デロリアンは米「デロリアン・モーター・カンパニー(DMC)」社が1981(昭和56)年に製造した自動車「DMC-12」の愛称。全長はおよそ4.2メートル、高さ1.1メートル。同モニュメントは1985(昭和60)年公開の同映画に登場し、タイムマシンに改造された車両をモチーフにしたもの。

 製作した機械科3年生を指導した高井正人教諭は「校内ロータリーのヤシの木がシロアリ被害で撤去された。広いスペースが空いてしまったので、新たに学校のシンボルになるものを生徒たちと製作したかった。親しみを持てる自動車として『デロリアン』を提案したところ、修学旅行などで『ユニバーサルスタジオジャパン』のアトラクションを体験していた生徒たちに受け入れられた」と話す。

 生徒たちは就職活動が終了する昨年9月末から製作を開始。パーツはペーパークラフトや、映像資料を基に設計したという。約1カ月間で組み立て、10月28日の文化祭で展示した。

 高井教諭は「クラス一丸となって1カ月をかけずに組み立てて見せてくれた。生徒たちの成長を目の当たりにできてうれしい。文化祭の来場者にも喜ばれ、生徒たちの自信にもつながった」と話す。「ユニバーサルスタジオ本社とUSJに製作の許可も得たので、今年は実習として取り組みさらに改良を加えたい。定時にはイルミネーションが点滅し映画のテーマ曲が流れるようにしたい」と意気込む。

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