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和歌山・加太の遊漁船三邦丸が4隻目導入へ-就航は11月、電動リールにも対応

現在造船中の大型船

現在造船中の大型船

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 和歌山・加太(かだ)で遊漁船三邦丸を運航するマール(和歌山市加太、TEL 050-3532-9619)は今秋、4隻目の大型新造船を就航する。運行開始は11月を予定。

現在就航中の大型船「赤さんぽう」

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 新たに投入される船は、現在運航中の「あかさんぽう」とほぼ同サイズの20トン。最大52人まで乗船できる。各釣り座には電源を備え、近年普及が進む電動リールにも対応。これまで要望の多かった洋式便座3つと男性用トイレも導入するという。

 三尾浩司社長は「東日本大震災の影響で、造船所の稼働が混み合っている。当初は9月に新造船を導入予定だったが、2カ月ほど遅れそうな見込み。10月から始まるタチウオ、カワハギのベストシーズンには何とか間に合わせたかったが…」と話す。

 同社は海釣りを「週末レジャーの選択肢の一つ」に掲げ、親子釣り大会やペア釣り大会、バーベキュー大会などのイベントを実施。フェイスブック、ブログを活用した情報発信にも力を入れている。

 「加太は自然の恵みが豊かな地。観光・レジャー分野で地域活性に取り組んでいる。現状、乗船客の大半は大阪の都市部からの釣り客。従来の顧客を大切にしながらも、ファミリー層や女性客の獲得にも力を入れていきたい。釣りを通じて自然とのふれあい、その素晴らしさを感じてもらえれば」と話すのは、営業部部長の三尾一文さん。

 1人あたりの乗船料金は、乗合船の早朝便と遅出便=5,000円、土曜日曜祝日のみの午後便(12時30分ごろ~16時30分ごろ)=3,500円、貸し切り船(18人まで)=5万7000円~。エサ代、氷代は料金に含まれる。そのほか、釣りざおレンタル(1,000円)、おもり(100円)、仕掛け(100円~)なども。

 今後の展望について、三尾さんは「独自イベントを開催することで、祖父と孫が一緒に参加するなど、これまでになかった顧客層を獲得でき、やりがいを感じている。地元の観光協会などとタイアップしながら、大阪からわずか1時間半にある自然豊かな加太の魅力をもっと広めていきたい」と話す。

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