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和歌山市民会館で伝承劇「名草姫」 初演完売で席数を約3倍で再演へ

名草姫を演じる「劇団ZERO」の皆さん

名草姫を演じる「劇団ZERO」の皆さん

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 和歌山市民会館(和歌山市伝法橋南ノ丁)で2月6日、演劇「名草姫(なぐさひめ)」が上演される。企画制作は「劇団ZERO(ゼロ)」。

神武遠征の名草人と天皇軍との合戦

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 名草姫は、和歌山市と海南市の間にある名草地方の伝承を元にした物語。紀元前660年頃、神武天皇の東征で戦いに巻き込まれる名草の人々と女性首長・名草姫と名草彦の葛藤を描く。

 2015年10月の「和歌の浦アートキューブ」に次ぐ2回目の上演となる同公演。第1回公演は用意した230席が満席となり、完売後も県外から問い合わせがあるほど好評だったという。本公演は会場を「和歌山市民会館」に移し約3倍の640席を用意する。

 名草彦を演じる団長の島田忠さんは「縁あって『名草戸畔(なぐさとべ)』の本に触れる機会があり脚本の依頼をいただいた。脚本だけのつもりだったが、巡り巡って当劇団の公演になった。第1回公演が好評で東京からも問い合わせがあって驚いた」と話す。

 前売り券=2,000円、当日券=2,500円。「和歌山市民会館」、「和歌の浦アートキューブ」、「和歌山県民文化会館」、「宮井平安堂」、「TSUTAYA WAY ガーデンパーク和歌山店」、「服部楽器」、「音楽文化堂県庁前店」、「ミュージックマート・イワキ狐島店」、「宮脇書店ロイネット和歌山店」、「HITSイシイ本店」で前売り券を販売する。同劇団ウェブサイトからオンラインチケットサービスでも扱う。

 名草姫役の藤本理恵さんは「いろいろな役を演じてきたが10年前の自分では名草姫を演じることはできなかった。今までの役はこの名草姫を演じるための準備だったのではないかと思える」と役に込める思いを話す。「名草姫としての決断と1人の女性の思いに共感してほしい。和歌山にこのような伝承があることをもっと多くの人に知ってもらいたい」と呼び掛ける。

 16時30分開場、17時開演。

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