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和歌山大学が公開卒論発表会 学部の枠越え、「まちづくり」テーマに

左から猪瀬さん、小川准教授、長曾我部特任助教、杉本さん

左から猪瀬さん、小川准教授、長曾我部特任助教、杉本さん

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 和歌山大学まちづくりプロジェクト室(和歌山市福町)で2月27日、「和歌山大学まちづくり系研究室 卒論・修論発表会」が開催される。

卒論発表する猪瀬さん(左)と杉本さん

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 システム工学部の小川宏樹准教授、観光学部の永瀬節治准教授、経済学部の藤田和史准教授、地域連携・生涯学習センターの西川一弘講師など和歌山大学の教職員9人が学部の壁を越えてまちづくりをテーマに情報交換、研究協力をする同プロジェクト。

 会場の「まちづくりプロジェクト室」は、2015年2月に福町に開設。第1回リノベーションスクールの対象物件「ハウスブルーネ」の一室をスタッフと学生中心に改装・改修した。現在は展示会、研究発表会、教室として活用している。

 当日は、小川研究室から5人、永瀬研究室から2人の学生が発表する。テーマは、「郊外居住区を対象としたまちなか居住推進に関する研究」「共同住宅の空き率の推計に関する研究」「大規模第二種市街地再開発事業における商業環境の変化に関する研究」「DIY賃貸借における改修工事に対する物件所有者の意向に関する研究」「DIDを指標とした都市構造と下水道普及率の関係」「公民学の連携・協働による駅前まちづくりに関する研究」「奈良市平城京跡周辺における市街地形成に関する研究」の7つ。

 システム工学部の猪瀬紋花さんは「研究を通じて、郊外居住者を『まちなか』へ呼び込むことが簡単ではないとわかった。公民連携で『まちなか中心地』の魅了向上に取り組みたい」と話す。同学部の杉本紗季さんは「国勢調査データから600棟以上から『まちなか』の共同住宅空家率を分析した。将来推計と課題解決に役立てたい」と話す。

 小川准教授は「和歌山の街には『まちづくり活動』に取り組むグループや建築家、公務員などたくさんの人がいる。そういう人たちと、これから社会に出て活躍していく学生との交流の場にもしたい。ぜひ多くの人に学生の取り組みを聞いてほしい」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は、13時30分開場、14時~16時。席数は60席。入場無料。

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