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和歌山市・加太の古民家で写真展 「加太Tシャツ祭」に合わせ

会場の「オジバ商店」

会場の「オジバ商店」

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 和歌山市加太にある古民家シェアスペース「オジバ商店」(和歌山市加太)で9月17日~19日、大阪在住の写真作家・吹雪大樹(ふぶきたいじゅ)さんの写真展「太陽系の最果てにあるという雲」が開催される。主催は「加太Tシャツ祭」実行委員会。

作品を手にする吹雪大樹さん

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 同展は大阪、東京に続いて3都市目。吹雪さんは1999年から中国製トイカメラ「ホルガ」を使った作品を発表。2009年以降は香港の「HOLGA INSPIRE」招待作家として、海外でも活動する。

 「加太Tシャツ祭」は9月18日・19日に写真プリントTシャツを砂浜に展示するイベント。「写真で加太の街を盛り上げたい」と写真家グループと地元住民が協力して企画した。

 吹雪さんは「太陽系の最果てにあるという雲『オールトの雲』に今、探査機のボイジャー1号が向かっているが、その雲にたどり着くのは300年後。伝わるかどうか、誰が見るのかわからないが、わからないものに向かっていく私自身の創作活動の姿勢が、このボイジャー1号の姿に重なるように感じた」とタイトルに込めた思いを話す。

 同展は吹雪さんにとって初めてのモノクロ作品展示。「ただ、元からモノクロで撮影した写真ではなく、この3~4年で撮影したカラー作品約3万枚分のデータを一括でモノクロに変換し、その中から気になった作品約40点を選び、すべてを2対1の横長サイズにトリミングし一つの作品を作り上げた。見に来てくれた人が、どのように感じたのかをぜひ聞かせてほしい。古民家の会場はギャラリーや美術館では見ることのできない展示に仕上がるだろう。たくさんの方に見に来ていただければ」と吹雪さん。

 実行委員で店主の井田宜子さんは「アートの展示は初めてだ。今回の展示をきっかけに、「オジバ商店」の雰囲気を楽しんでほしい」と呼び掛ける。

 開催時間は各日11時から17時。17日午後は吹雪さん在廊予定。

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