2025年6月28日、アドベンチャーワールド(白浜町堅田)で飼育されていた4頭のジャイアントパンダ「良浜(らうひん)」「結浜(ゆいひん)」「彩浜(さいひん)」「楓浜(ふうひん)」が中国へ帰国しました。
あの日から1カ月。もうずいぶん前のことのように感じられますが、まだ1カ月しか経っていないのですね。
4頭はあれから無事に中国に着き、元気に過ごしている様子が成都ジャイアントパンダ繁育研究基地のSNSで公開されています。
第1弾 https://mp.weixin.qq.com/s/3WZzWQHyZLwslggvE6mkGQ
第2弾 https://mp.weixin.qq.com/s/-Yr-7-9u5XWb5-4I_ziD9A
第3弾 https://mp.weixin.qq.com/s/_uHlZavEEQkotLZVHalNBQ
日本での公開最終日からちょうど1カ月たった今、改めてあのアツい一日を振り返ってみたいと思います。
この日パーク内にいらっしゃった方は、かなりたくさんの取材陣を見かけたのではないでしょうか?
和歌経のパン記者(パンダ担当記者)の私が行った取材の中では、間違いなく過去一の取材陣の数!みなさん早朝からお疲れさまです(この日の集合時間は7時30分…)。
1社あたり3人~5人くらいのメンバーで来るのは当たり前、同じ会社でも番組別に取材担当者がいる…などいつもとは全然違う雰囲気。
そんな中、和歌経はいつもどおりパン記者一人で取材に挑みました(笑)。
当日、取材陣は開園前にパンダの撮影。ブリーディングセンターで良浜、彩浜の撮影を行いますが、いつもの倍以上いる取材陣の中で、どこを陣取れば撮影できるのかまったくわかりません(苦笑)。どこの取材陣も約30分でニュースなどに使える写真や動画を撮影しなければならずなかなか焦ります。
当日は開園時間を1時間繰り上げてオープン。エントランスが開くと同時に来園者の皆さんがパンダ目がけて一斉に走って行きます。
見ているこっちの方が、転けたりしないかとハラハラします…。
そしてあっという間にブリーディングセンターは1時間待ちの大行列、パンダラブにも人垣ができました。
ここで目を引くのが、黒い上下に黒い帽子、カメラを手にしたファンの方々。
長年パンダを記録し続けてこられた方たちは、最後の一日もしっかり記録に残そうという本気を感じます。
カメラにはガラスを傷つけないようにシリコンのレンズフード、映りこみ防止の黒い布、スマホをマウントするアダプタ…記者の私よりもプロの仕様…!
なるほど、次の取材からは取り入れようとメモしましたね(笑)
さて、開園後、取材陣は、パンダラブとブリーディングセンター、エントランスなどに分かれてパンダを見に来られた来園者の皆さんの取材へ。
和歌経もパンダラブとブリーディングセンターを行ったり来たり。
1分1秒でも長くパンダを見ていたいというファンの皆さんに、申し訳ないと思いつつ数人に声を掛けさせていただき、お話しを伺いました。
東北地方から白浜へ来て1週間ほど滞在し、連日パンダに会いにアドベンチャーワールドに通われた方、パンダの名付け親の一人になってずっと見守ってきた方、最後に会えて感極まって涙ぐむ方。いろんな方が「パンダとの最後の一日」を大切にされているのを感じました。
そしてこの日、最後のイベント「良浜・結浜・彩浜・楓浜の歓送セレモニー」が16時から開かれました。
15時過ぎから続々とファンの皆さんが集まり、あっという間に会場はいっぱいに。
取材陣は2階席の最後方や通路の壁際などから会場の様子をうかがいます。
セレモニーでは今津孝二園長に続いて、中国の薛剣駐大阪総領事、宮崎泉和歌山県知事があいさつ。スクリーンでは結浜・彩浜・楓浜の成長記録や良浜の成長と子育て映像を上映後、パンダラブとブリーディングセンターと中継がつながり、4頭の様子が映し出されます。
いつもと変わらない様子のパンダたちに、時折笑い声が漏れつつも、4頭への思いをつづった手紙をスタッフが読み上げる場面では、すすり泣く声や涙を拭う人の姿がありました。
それでも最後は旗を振って4頭に感謝気持ちとエールを送って、アツい一日は幕を閉じました。
取材の合間に!
とてもアツい一日だったので、合間にパンダクッキーアイスをいただきました。
めちゃくちゃかわいい…!