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和歌山のクラブでストリートサッカー大会 36歳差の対決に歓声も

子どもと大人の対決に歓声が上がった

子どもと大人の対決に歓声が上がった

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 和歌山市のライブハウス&クラブ「GATE(ゲート)」(和歌山市本町)で12月10日、ストリートサッカー大会「GATE de FOOTBALL(ゲートデフットボール)」が開催された。主催は地元グループ「HAPPYFOOTBALL(ハッピーフットボール)」とスポーツ用品店「SPOTAKA(スポタカ)」(大阪府)。

出場選手たち

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 ストリートサッカーはヨーロッパを中心に人気が高まり、世界各地で大会が行われる1人~3人程度の少人数制競技。県内では2015年ごろから広まった。主催者は「ストリート発祥の新しいサッカー競技の面白さと、音楽にダンス、クラブ空間特有のライブ感など、ストリートカルチャーの魅力と健全性をアピールしたい」と大会を企画した。

 同大会は2人チーム制。直径4.5メートル、12角形のゲージと呼ばれる囲いの中で、両端にあるゴールネットで得点を競う。1試合は5分間で5点先取制。「PANNA(パナ)」と呼ばれる股抜きの特殊ルールがあり、パナ=2点、パナを決めた後に足でボールをキャッチできれば5点になる。

 キッズの部(小学生)とオープンの部(年齢制限無し)の2部構成で、前者は6チーム、後者は8チームが出場した。選手は和歌山や大阪、滋賀など関西圏を中心に、香川県からも参戦した。女性チームが男性チームに勝利するなどの一幕もあり、大会は白熱した。DJがダンスミュージックのミックスや、MCがマイクパフォーマンスでクラブイベントの雰囲気をつくる中、オープンの部では8歳の小学生と44歳の社会人が対峙し、36歳差のせめぎ合いに100人以上の来場者が沸いた。

 キッズの部優勝チーム「ginga de capoeiran(ジンガデカポエリアン)」の伴公成さん(12歳)と土屋樹斗さん(11歳)は「ストリートサッカーはボールに触る回数が多いのと、練習した技をたくさん出せるところが好き。優勝できてうれしい。帰ったら家族に自慢するかも」とはにかんだ。

 ハッピーフットボールの柳本寛人さんは「ストリートサッカーはゲージが狭く、全力で走ることが難しい。相手の体には触れないルールなので技術力が問われ、年齢や性別を問わずに試合が拮抗(きっこう)する。数メートル四方のスペースさえあれば仲間と気軽に、楽しく遊べるところが魅力。和歌山からも競技の楽しさを発信したい」と話す。「キッズ年代の競技者が増えている。大会では、試合の始まりと終わりにグー&タッチでのあいさつをはじめ、勝っても負けても対戦相手を尊重しようと呼び掛けている。勝ち負けよりも大事なことを学んでほしい」とも。

 初めて観戦した30代女性は「子どものサッカーを見に来たけど、目の前で見るパフォーマンスに圧倒された。ストリートカルチャーやクラブには全く縁がなかったけれど、楽しいものですね」と笑顔を見せた。

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