ぶらくり丁商店街近くのコーキングスペース「コンセント」(和歌山市万町、TEL 050-3681-6395)が6月16日、オープン5周年を迎える。運営はまちづくり会社「Loocal(ルーカル)」(同)。
同スペースは2013年にオープンした県内初のコワーキングスペース。雑居ビルの一室(約10坪)にフリーアドレスで12席を設け、電源、無線LAN、プリンター、コーヒーマシンなどを備える。月額会員制で1カ月=1万1,000円。会員は10代~40代の約20人、仕事場として利用するほか、仕事帰りの会社員や学生が自習室としての利用するケースも増えているという。
毎月1回、無料開放日を設けゲスト利用者と交流を図るほか、土曜は7時からグループ活動を支援する技術や考え方「ファシリテーション」を学ぶ朝食付き勉強会を開催するなど、社会人のサークル活動の拠点としても活用する。
社長の小泉博史さんは「コワーキングスペースは、仕事や勉強に集中できる環境を整えている。自宅や職場とは異なる環境に身を置くことで、知らなかった世界に触れて視野が広がる」と話す。「利用者のおかげで5周年を迎えることができた。これからも利用者に快適に使ってもらうことはもちろん、勉強利用の学生がまちづくりに触れるきっかけになれば。こういう場が和歌山にもっと増えるとうれしい」とも。
個人事業主の女性は「学生から社会人までさまざまな年代や職業の人と出会えて、とても刺激を受けている。利用者間の交友もあり、勉強会の講師を依頼したり、名刺のデザインを依頼したりと、仕事面での関わりも生まれている」と話す。仕事帰りに利用する会社員の男性は「何か面白そうだなと利用を始めた。最初は使い方がつかめなかったが、気が付けば仕事や勉強にと、コワーキングスペースらしく使っている。何をしても良い『場』を提供してもらえたことが良かった」と笑顔を見せる。
16日は5周年を記念した無料開放イベントを行う。会員らが店主になるフリーマーケット「コワーキング蚤(のみ)の市」や交流会を開く。