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和歌山・岩出市に手作り弁当「きのくにや」 周囲の声が後押し、実店舗で営業再開

工場を改装した店内で弁当を手にする林さん夫婦

工場を改装した店内で弁当を手にする林さん夫婦

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 和歌山・岩出市の農免道路沿いに、手作り弁当「きのくにや」(岩出市中黒、TEL 0736‐62‐3312)がオープンして3カ月がたった。

店舗外観、のぼり旗がない場合は売り切れのサイン

 1988(昭和63)年、企業や学校向けの配達専門「弁当のきのくに」として創業した同店。昨年末に閉店したが、工場の一部を店舗に改装し、持ち帰り専門の手作り弁当店として営業を再開した。

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 ラインアップは、人気の「ちらし寿司(ずし)弁当」や子どもに人気の「ハンバーグ弁当」「エビフライ弁当」、唐揚げとだし巻きの「だしから弁当」、自家製タルタルの「チキン南蛮弁当」など13種類以上(以上550円)。ご飯は注文時に詰める。そのほかカレーライス(500円)、特製牛丼、カルビ丼、中華丼(以上550円)などをそろえる。日替わり総菜のポテトサラダや各種おひたし、ナス素揚げポン酢など15種類(120円~)も販売し、独り暮らしの高齢者にも好評だという。

 店主の林岳春さんは「昨年末は取引先や従業員に迷惑をかけた。全く違う職種に就くことも考えたが、『ここのお弁当が好き』『やめないで』と応援の声や手紙をいただき、本当に胸が詰まる思い。周りの皆さまの叱咤(しった)激励を力にして、夫婦二人三脚で弁当を作り続ける決意をした」と話す。「こだわりはガス釜で力強く炊いたご飯。お客さまからにも好評をいただいている」とも。 

 一緒に店を切り盛りする妻の康子さんは「貴志川町の製麺所から取り寄せた麺で作った『冷やし中華弁当』(550円)など季節ごとの新メニューにも挑戦している。店はオープンしたばかりで、まだまだ浸透していないが近所の人や現場で働く人が徐々にリピーターになってくれている。『おいしかったよ』と言ってもらえることが何よりのやりがい」と話す。

 岳春さんは「夫婦で長年、苦楽を共にしてきた。一緒に居るが常に話題が尽きない。これからも笑顔を絶やさずおいしいお弁当を作りたい」と笑顔を見せた。

 営業時間は10時30分~(売り切れ次第終了)。日曜定休。