防災教育講座「災害時ひとりでも多くの人が助かるために」が11月10日、和歌山ビッグ愛(和歌山市手平)9階で開催される。主催はわかやまNPOセンター(美園町5、TEL 073-424-2223)と国士舘大学同窓会和歌山県支部。
同講座は、国士舘大学防災・救急救護総合研究所のスタッフが指導する体験学習会と同研究所教授の山﨑登さんが防災講話を行う。同研究所は防災や救急救助の高い専門知識を持ち、リーダーとして活動できる人材を養成するために設置され、2011年3月から被災者の救護、ボランティア派遣などを行い東京都から災害支援機関として認められている。現在はさまざまな地域機関・自治会と協力した災害訓練の実施などを全国各地で行う。
体験学習会では、ゲーム感覚で毛布担架の作り方や止血の方法などを学ぶ「防災シャッフル体験」や、10人程度でチームを作り災害時に避難所になる学校の図面を見ながら避難所運営をシミュレーションする「避難所運営体験」を行う。小学4年生から参加でき、チームビルディング、コミュニケーションなどを学びながら、マニュアルを確認してカードを使ったシミュレーションを進める。
防災講話のテーマは「災害情報を防災に生かす」。山﨑さんは元NHK解説委員室解説主幹で、地震や台風・水害など含め、メディアや自治体から出される情報を生かした防災・減災について講演する。そのほか防災グッズなどの展示コーナーも併設する。
同センターの植田祐起代さんは「災害が大きいと学校が避難所になる。いざというときにマニュアルが機能するのかなど体験してもらい、防災について日頃から考えて心構えできれば混乱が少なくて済む。避難所は大人も子どももいるので、この機会に一緒に体験してもらえれば」と話す。
開催時間は、防災講話=13時15分~14時15分、防災シャッフル体験=13時15分~14時15分、避難所運営体験=14時45分~16時45分。体験学習は要事前申し込み(11月9日締め切り)。