クルーズ客船「ぱしふぃっく びいなす」が3月29日、和歌山下津港西浜第3岸壁(和歌山市西浜)で船内見学会を行った。主催は「日本クルーズ客船」(大阪市)と和歌山市。
1998年4月に就航し、横浜、名古屋、神戸、屋久島、小笠原などの国内航行のほか、アジアや世界一周などのクルーズも行う同船。全長183.4メートル、幅25メートル、総トン数2万6594トンで、日本で2番目の大きさを誇る大型客船。
今回は5泊6日の航行で、3月26日に仙台を出港し、和歌山のほか清水、高知、鳥羽に寄港した。市は、寄港に合わせ、市報やウェブサイトで船内見学の参加者を募集。定員を上回る215人から応募があり、抽選で選ばれた60人が船内を見学した。
当日は3グループに分かれ、屋外プールやジャグジー、茶室、メインホール、ダイニングルームなどを見学。後方のスポーツデッキでは、花火大会の観覧をしたり、消灯して解説を交えた星空鑑賞をしたりするなど、乗客が船上を楽しむ活用事例を紹介した。
市内在住の女性は「なかなかクルーズ客船で出掛けられないので、船内を見ることができてよかった。写真も見せてもらい、船内で過ごす乗客は楽しそうだった。いつかはこういう旅行をしてみたい」と話す。
観光課の沼田雄基さんは「今回のクルーズ客には和歌山城を観光してもらった。別のクルーズでは、和歌浦や加太、夏は『和歌山マリーナシティ』(毛見)や片男波を訪れてもらった。クルーズでの観光地としても認知度を上げていきたい」と意気込む。