南海電鉄和歌山市駅近くの和歌山市立博物館（和歌山市湊本町3、TEL 073-423-0003）が5月16日～18日の3日間、「国際博物館の日」（同18日）を記念して入館無料となっている。

　国際博物館の日は、国際博物館会議が1977（昭和52）年に設けた記念日。博物館が果たしている役割などをより広く知ってもらうため、さまざまな活動が世界中で行われる。和歌山では今年、和歌山市立博物館と高野山霊宝（れいほう）館（高野町高野山）が賛同し、記念事業として無料開館を実施した。

　和歌山市立博物館では6月1日まで、日本の歴史や和歌山の歩みをわかりやすく紹介する特別展「わかやま歴史再発見」を開催中。所蔵品の中から小・中学校の社会科教科書に関連する資料が展示されており、学校で学んだことを身近に感じられる内容となっている。

　「小学生にも分かりやすいよう、解説文には振り仮名をつけるなど工夫をしている。教科書を持ってきてもらえれば、そこに載っているものと同じような絵などが展示されているので、より歴史を身近に感じられると思う」と、学芸員の高橋克伸さん。「高校生以下はいつでも入館無料だが、この機会に家族でぜひ訪れてほしい」と呼び掛ける。

　開館時間は9時から17時（入館は16時30分まで）。次に入館が無料になるのは11月の「国際文化の日」。詳細はホームページやツイッターで確認できる。