和歌山城近くの商店街「ぶらくり丁」と「北ぶらくり丁」で5月18日、2つの手作り市イベントが併催され、多くの買い物客でにぎわった。
ポポロハスマーケットでは、参加者が自分で作ったピザをその場で焼く(関連画像)
手作りとロハスをテーマに初開催となった「ポポロハスマーケット」は、ぶらくり丁のポポロビル前アーケード(和歌山市匠町)がメーン会場。北ぶらくり丁では、今年で5回目を迎えたクラフトマーケット「マルシェ・ド・プティパ」(同商店街振興組合主催)が開かれた。
両商店街は和歌山市の中心部に位置し、かつては大勢の来客でにぎわった市内屈指の繁華街。しかし、近年は郊外への人口流出などによって人通りが激減し、いわゆる「シャッター商店街」となっていた。ポポロハスマーケット実行委員会の発表によると、当日の来場者数は約1万人を記録したという。
マルシェ・ド・プティパに出店した陶器店「hippo-po」の貴志直司さんは、「オープン前の11時前からたくさんの来客があった。前回よりも来場者は増えたと思う。2つのイベントの相乗効果ではないか」と笑顔を見せた。
一方、両商店街の店主らからは「イベントでにぎわっているが、売り上げにあまり変化はない」との声も。しかし、商店街が活気づいたことについては「常連客も店員も素直にうれしい」とも。
「今年2月に行われたリノベーションスクール@和歌山でこの企画が生まれ、そこから多くの人たちが参加してくれたことで今日を迎えることができた」と同実行委員会の道上佳世子さん。「このにぎわいを1日だけの特別なものでなく、日常にしていきたい」と今後への思いを話す。