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和歌山の「相互タクシー」が買い物同行サービス 地元飲食店のデリバリーも

同社の介護用車両「ケアタク」と運転手

同社の介護用車両「ケアタク」と運転手

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 和歌山の「相互タクシー」(和歌山市松島、TEL 073-471-5111)が現在、買い物や配達の救援事業を行っている。

車内で使う除菌装置

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 同社では、新型コロナウイルス感染拡大を受け、買い物客や地元店舗を支援する救援事業を4月23日から開始。買い物サポートと買い物代行で支援する「SOGOお助け隊」と地元店舗とコラボした割引サービスやデリバリーサービスを行う。

 買い物サポートは、主に介護福祉タクシーを使い、介護支援もできる介護職員初任者研修修了者が運転し買い物に同行する。スーパーマーケットなど買い物先でも同行し、商品を取ってきたり、荷物を運んだりする。買い物を一緒に行うことで滞在時間を短くし、3密を避け、感染リスクの軽減を狙う。買い物代行は、日用品や薬など必要なものを聞き取りし、代理で購入する。5月1日から始まった同サービスは30件以上の利用があるという。

 そのほか、フランス料理店「オテル・ド・ヨシノ」(手平)と「江戸前回転鮨(すし) 弥一」(太田)の予約注文のデリバリーサービス、「生鮮食品館ヒダカヤ」(黒田)全11店舗での買い物サポートの利用客に対する割引など、地元店と協力したサービスも展開する。

 同社常務の松浦卓哉さんは「タクシーでの移動も困難な人が増え、生活を支えたいと思った。先週末で15件のデリバリーがあった。お届けした高齢者から『足が悪く外出もあまりできないので、届けてもらえて本当にうれしい』と言葉も頂いている」と話す。「困っている人を助けるサービスとして続けていきたい。車内のウイルス対策も徹底しているので安心して利用してもらえれば。これからも地域の交通を支えていけるよう、必要とされるサービスを迅速に展開していきたい」と意気込む。

 買い物サポートはタクシー料金とサポート費(15分ごと500円)。買い物代行は代行費として、基本30分1,500円、以降15分ごと500円と商品代(実費)。デリバリー利用料や規定は各店舗による。

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