古道具と雑貨の店「白燕石(はくえんせき)」(和歌山市万町)が、和歌山市役所近くにオープンして1カ月がたった。
店主の小林千晴さんは県外で撮影助手やアパレル、民芸雑貨店などの勤務を経て、昨春、和歌山市にUターンし、同店をオープンした。店舗は、築60年以上とされる「有喜(ありき)商店」本店跡ビル1階の奉公人部屋を、小林さんが床の張り替えや壁の塗り替えなどを行い改装した。店名は、小林さんが興味を持っている和歌山県出身の学者・南方熊楠の論文「燕石考」に由来し、「何色にも染まらない白色を頭につけた架空の石」にしたという。
店内にはガラス製のビンやカップ、陶器の器、一輪挿し、アクセサリーなどを取りそろえる。日本製のコーヒーカップ&ソーサー(2,750円)、トルコ製の素焼きの壺(9,680円)、スペイン製の白木のつえ(6,380円)など。
小林さんは「元々古い物が好きで、民芸雑貨店に勤務していた頃から、機械では作ることができない『手仕事』の道具にも引かれ、そういうものを集めて販売することにした。用途の分からない道具や懐かしい気持ちになれる道具、海外の古道具など、さまざまなものを集めた。少し不思議な部屋に遊びに来る感覚で見に来て、楽しんでほしい」と話す。
営業時間は金~日曜=11時~18時。