缶入りあめ「黒江BONBON(ボンボン)」の販売が海南市物産観光センター(海南市名高)などで始まって1カ月がたった。
同商品は、「紀州漆器を活用した黒江ブランドの構築協議会」が2019年から取り組む「漆器の町・黒江にちなんだ土産の開発」の一環。企画・デザイン・販売は、フォトグラファーの黒岩正和さんが社長を務める「96BOX(クロボックス)」(日方)、製造は1980(昭和55)年創業の「タカラ製菓」(名高)。
あめは、和歌山の名産果実(ウメ・ジャバラ・ミカン)味の「WAKAYAMA TASTE(ワカヤマテイスト)」、ソーダ・メロンソーダ・コーラ味の「Kii Channel(キイチャンネル)」、ピーチ味の手まりあめ「Kishu Craft(キシュウクラフト)」、備長炭を練り込んだ「KUROE BLACK(クロエブラック)」の4種類。缶のラベルはあめごとにバリエーションがあり、味に合わせてイラスト約60種を展開する。
黒岩さんは「販売から1カ月で約400個と予想を上回る売れ行き。土産やちょっとした贈り物に使ってもらえたら。和歌山の思い出を詰め込んでもらいたいと缶だけの販売も行ったところ、こちらも好評」と話す。「今回製造している『タカラ製菓』さんのような地場産業と一緒に商品を作ることで、若い世代に地元の知らない世界を伝えていきたい」とも。
価格は1缶680円、3個入り2,240円(箱代込み)。缶のみは280円。JR海南駅構内の海南市物産観光センターや同社オンラインショップなどで取り扱う。