和歌山県農林大学校(かつらぎ町中飯降)が12月8日、和歌山県庁南別館ロビーで開催した販売実習「出張和農市」で、サツマイモとミニトマトを使った「和農大ピクルス」を販売した。
学生がラベルデザインを手掛けた、サツマイモととミニトマトのピクルス
同校が推進するプロジェクト学習の一環として開発した同商品。同校がかつらぎ町で栽培したサツマイモとトマトを使い、学生が企画から加工、販売までを行う。サツマイモは焼いて1口大にカット、ミニトマトは皮を湯むきしてレモン果汁で酸味を足し、それぞれ酢漬けにした。ピクルス液は作物に合わせ成分や配合を変える。
農学部アグリビジネス学科2年の安村萌生さん、白江優作さん、柿本幸星さんらが商品開発を行った。ラベルのデザインは柿本さんが担当。作物の色に合わせた背景色に、サツマイモとミニトマトを白のシルエットで描いた。
販売実習では、ピクルスとピクルスに使った品種のミニトマト・サツマイモのほか、同校の学生が栽培したレモンやミカン、キウイフルーツなどの農作物を販売。両手いっぱいに作物を購入したり、学生に質問したりする人の姿が見られた。ピクルスは113本を用意し、100本以上を売り上げた。
白江さんは「自分たちで何度も味を確認し、試行錯誤を重ねて完成した商品なので売りたかった。原価計算をして出した価格が高くなり不安だったが、想像以上に購入してもらえてうれしい」と話す。安村さんは「アグリビジネスを学んでいるので、農作物だけでなく、加工したピクルスが売れたことがうれしい。サツマイモピクルスは甘さがあり、アイスやヨーグルトなどスイーツに乗せてもおいしい。ミニトマトはお茶漬けがお薦め」と話す。
価格は各850円。準備数売り切れ次第終了。同校で木曜に開催する「和農市」、道の駅「四季の郷公園FOOD HUNTER PARK」などで販売する。