JR西日本が1月25日、観光特急列車「WEST EXPRESS（ウエストエクスプレス）銀河」の紀南コース運行決定を発表した。

海沿いを走る「ウエストエクスプレス銀河」（写真提供＝きのくに線活性化プロジェクト）

　同列車は、停車駅・車内で特産品販売や伝統芸能の披露を行う観光列車。117系を改造した6両編成で「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードに、1両ごとに異なる座席を配置する。運行区間は京都～新宮で京都発は夜行列車。2021年は7月16日～12月22日に運行した。

　2022年の運行では、車窓から紀南の海を楽しめるよう沿線の景観改善に取り組むほか、これまで山側に配置されていた個室や寝台のある車両の運行方向を転換することで、窓から海の景色を楽しめるようにする。そのほか「おもてなし企画」をリニューアルし、沿線の魅力をより楽しめるよう工夫する。

　同列車のおもてなし企画を行った和歌山大学「きのくに線活性化プロジェクト」メンバーの宮井凜晴さんは「より地域に密着した新しいおもてなし企画を考えたい。たくさんの地域の人、電車好きな人、和歌山好きな人たちと一緒におもてなしをし、銀河の乗客と地域をつないでいきたい」と意気込む。

　JR西日本和歌山営業部の上段貴司部長は「2021年の運行は、抽選倍率は平均7倍と好評だった。たくさんのお客さまから『車窓からの景観がすばらしい』との声をいただいた。今年はより紀南エリアのすばらしい景観を楽しんでいただけるようにする。地域の皆さまと一緒におもてなし企画を考えていきたい」と話す。

　運行期間は2022年10月～2023年3月。