マグロ専門ポータルサイト「TUNA×TUNA(ツナつな)」が開設されて1カ月がたった。運営は「脇口鮪(まぐろ)技術研究所」(那智勝浦町宇久井)。
オンライン会議でインタビューに応じる中原健太編集長(右下)、横谷真一副編集長(左上)、「ツナ娘」脇口みづほさん(左下)
同社は、創業120年を超える水産仲卸業「ヤマサ脇口水産」(築地6)で培ったマグロに関する知見を広げ、自治体や企業との連携や情報発信を行うグループ会社。
同サイトのコンセプトは「ツナげる世界 つながる未来」。マグロを通じて世界や人とつながることを目的にする。貴重な水産資源のマグロを100年先も残すため、マグロに携わる仲間を増やしたいとサイトを立ち上げた。一般消費者に限らず地域住民や水産業界に向けたコンテンツも展開していくという。
サイト内には、マグロや那智勝浦町に関係する人へのインタビュー記事、マグロを使ったレシピ動画、「マグロユーチューバーツナ娘」の動画などを掲載する。「ツナ娘」が案内役を務め、マグロ解体ショーや競り体験にオンライン会議でリアルタイム視聴できる「オンラインマグロツアー」の告知も行う。
ツナ娘の脇口みづほさんは「那智勝浦町で育ち、県外に出て、改めて町の雰囲気やマグロの魅力を認識した。県外の友人を招くと『こんなにおいしいマグロは食べたことがない』と驚く。水産業界に男性が多いイメージを払拭(ふっしょく)するため、自らマグロをさばく姿を発信している。マグロのことをもっと知ってほしい」と話す。
同サイト編集長の中原健太さんは「マグロが泳ぐ道を作るのが我々の仕事。資源を守りつつ、食べることや生きることについて学んだり、考えたりする機会を提供し、マグロを通じて世界や人をつなぐ伝道師でありたい」と意気込む。