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和歌山・海南の歯科医院に「ノビノス文庫」 図書館の雑誌スポンサー制度活用

院長の田岡郁敏さん(右)と選書担当スタッフ

院長の田岡郁敏さん(右)と選書担当スタッフ

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 図書館「海南nobinos(ノビノス)」(海南市日方)近くの田岡歯科医院(同、TEL 073-482-0313)が待合室にノビノス文庫を設置して1カ月がたった。

スタッフが選書する「ノビノス文庫」

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 同院利用者が、待合室で海南ノビノスの書籍を読める取り組み。同館の雑誌1年分の購入費用を負担することで、最新号カバーなどにスポンサー名を表示できるほか、企業内文庫として蔵書の貸出を受けられる「雑誌スポンサー」制度を活用する。同院は雑誌「NHKきょうの料理ビギナーズ」「Mart」のスポンサーになっている。

 選書は同院スタッフが行い、月に1度ほどで借り替える。現在、実用書「心地よく暮らす大人のインテリア」(宝島社)や絵本「みえるとかみえないとか」(アリス館)、「100万ってどれくらい?」(文研出版)など約20冊が並ぶ。子どもの絵本や小説から大人の実用書までさまざまなジャンルを選び、患者からのリクエストにも応えるという。

 スタッフの田岡美香さんは「大人でも歯科に来院するのをおっくうに感じたり、怖いと感じたりする人は多い。待合室で楽しく過ごしてもらえるよう、漫画『鬼滅の刃』をそろえるなど、待合室に置く本選びには力を入れていた。定期的に新しい本を置ける企業内文庫の取り組みは魅力的」と話す。「当院で最後まで読めなかった本は向かいの図書館で借りられる。待合室がさまざまな本に出合うきっかけになれば」とも。

 小児歯科専門医の資格を持つ田岡郁敏院長は「子どもたちの歯科医院が怖いという気持ちを本で和らげられれば。リラックスして楽しく来院してほしい」と笑顔を見せる。

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