ブルーベリーの収穫体験を提供する「ブルーベリー狩り」が7月22日、中西農園(海南市大野中)で始まった。
同農園は、約50アールの畑でブルーベリー、ミニトマト、トウモロコシなどを栽培。ブルーベリーは、温暖な地域に適したラビットアイ系の「オレゴン」「ティフブルー」の2種を栽培する。海南東インターチェンジに近く、和歌山マリーナシティや海南市わんぱく公園などのファミリー向け観光地にも近いことから、収穫体験の提供に注力する。
園主の中西康介さんは、東京での営業職を経て2011(平成23)年に地元の海南に戻り、就農した。収穫体験の一つ「ブルーベリー狩り」は中西さんが企画。おいしいブルーベリーの見分け方を教えるほか、大阪や神戸など遠方からの来園者に周辺の観光案内も行う。
ブルーベリーは併設の直売所でも販売する。価格は、1パック=400円~1,500円。贈答品(2,000円、3,800円)も用意する。
今年は、スムージー2種類(各400円)の販売を開始。ブルーベリー150グラムと夏ミカン200グラムをそれぞれ使い提供する。トウモロコシも販売。糖度が高いうちに食べられるようにと収穫から6時間以内に直売所へ並べるという。
中西さんは「どれも農家だから提供できるぜいたくな味。流通するブルーベリーは早摘みが多く、樹上で完熟した実は初めて食べる人が多い。まるでジャムのようだと驚く人もいる」と自信をのぞかせ、「2、3年後にはシャインマスカットでも収穫体験の提供とスムージーの販売を目指している。収穫体験や直売所が海南を訪れる新たなきっかけになれば」と意気込む。
「ブルーベリー狩り」は1時間食べ放題で、1パックの土産付き。体験開始時刻は、平日=10時・15時、土曜・日曜=10時・13時・15時。各回5組限定。要予約。料金は、大人2,000円、小学生1,000円、幼児無料。8月中旬まで。