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和歌山・海南の伊勢部柿本神社で風鈴まつり 紀州漆器の伝統技法で色付け

風鈴棚の前に立つ宮司の塩崎さん

風鈴棚の前に立つ宮司の塩崎さん

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 約200個の風鈴を飾る「風鈴まつり」が現在、伊勢部柿本神社(海南市日方)で行われている。

伊勢部柿本神社風鈴まつりの「紀州桃」の風鈴

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 2009(平成21)年から9回開催された「かいなん夢風鈴まつり」で作製した風鈴が奉納された同神社。鳥居をくぐってすぐの広場に風鈴棚を設け、色とりどりの風鈴を飾る。同神社のほか、宇賀部神社(小野田)、春日神社(大野中)が毎夏、風鈴を飾る。

 風鈴は紀州漆器の伝統技法で色付けされたガラス製。今年は新たに、特産品の桃をイメージした淡い桃色の「紀州桃」、「和歌山マリーナシティ」(和歌山市毛見)の夕焼けをイメージした赤と青のグラデーションの「夕暮れ」の2種の新作が加わった。

 伊勢部柿本神社の主祭神は天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)。伊勢の神宮が今の地に鎮座する前にふさわしい場所を求めた巡幸地の一つとされ、「元伊勢」とも呼ばれる。10月第2日曜には例大祭を行っている。境内には日方戎(えびす)神社もあり、1月9日~11日のえびす祭は多くの参拝者が訪れる。

 塩崎昇宮司は「近年はSNSの写真を見て、地元だけでなく近県や遠方からの人も訪れる。風鈴をきっかけに参拝者が増えただけでなく、参拝者層の裾野(すその)が広がった。これも令和の時代ならではと驚いている」と話す。

 新作風鈴授与は初穂料=1,500円。風鈴棚は8月15日まで。

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