ミニシアター「シネマ203」(和歌山市中ノ店北ノ丁)が10月7日、北ぶらくり丁商店街にオープンした。
北ぶらくり丁会館2階の1室を改装し、約130インチのスクリーンを備えた同施設。席数は20席。
同シアター代表の高水美佐さんは和歌山市出身。1991(平成3)年に渡米し、映画学校に通い、1992(平成4)年から日本のテレビ局や映画配給会社で働いた。
作品は月替わりで上映する。指定の上映時間のほか、空き時間に上映中の映画の中から「希望日予約」を受け付ける。現在上映中の作品は、ギヨーム・ブラック監督の「みんなのヴァカンス」「女っ気なし」「やさしい人」の3作品。11月はジョン・カサベテス監督の「フェイシズ」「こわれゆく女」、12月はパオロ・タビアーニ監督の「遺灰は語る」などを上映する。
高水さんは「フラッと、『今日は映画でも行こうかな』と気軽に訪れてほしい。ひとときの間、初めて知る映画を通して別世界へ冒険してほしい」と呼びかける。「幼少の頃、父に連れられ『シネマプラザ築映』など、和歌山市内の映画館に通い、映画好きになった。プレオープンに訪れた90代の男性が『ぶらくり丁にまた映画館ができた』と喜んでくれた。新しい世界をのぞきに来てもらえたら」と話す。
10月の上映は、平日=1日2回(10時、19時)、土曜・日曜=1日5回(10時、12時15分、15時、17時、19時)。