「第38回 和歌山市民発明くふうコンクール」表彰式が10月22日、和歌山城ホール(和歌山市七番丁)で行われた。主催は和歌山市。
和歌山市長賞の作品「ピカピカ光って運転手さんにきづいてもらえるランドセル!」
発明や工夫に関心と興味を持ち、日常生活の改善と豊かな暮らしを目指すことを目的として、市民からアイデアを生かした作品を募集する同コンクール。今回は、6歳~82歳の市民128人から142点の応募があった。審査の結果、「和歌山市長賞」「和歌山市教育委員会教育長賞」、協賛する市内7企業から贈られる「企業家賞」、3団体から贈られる「協賛賞」を含め29人が受賞した。
最優秀賞の市長賞には、野崎西小学校5年生の永井健登さんの「ピカピカ光って運転手さんにきづいてもらえるランドセル!」が選ばれた。永井さんは昨年の企業家賞に引き続き、2回目の受賞。同作品は、肩ひも部分にボタン、かぶせ上部にライトを取り付けたランドセルで、児童がボタン押すごとにライトが点灯、点滅、消灯に切り替わる。
和歌山県は2022年8月、日本自動車連盟(JAF)が行った「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査」でワースト2位だった。永井さんは「祖父から横断歩道で気を付けてと、教えられたことがきっかけ。和歌山県は停止率ワースト2位でとても危ない。自動車が止まらないなら交通事故が多くなるから、運転手が気付いて止まってほしい」と話す。
このほか、高校生以下の中から選ばれる「和歌山市教育委員会教育長賞」には、伏虎義務教育学校6年生の角早登さんが考案した、イラスト付きで面積や体積の単位を覚えられるパズル「遊びながら学べる無限キューブ」が選ばれた。